KENTさんの10曲
それでは10曲紹介、いきますか。まず、KENTさんからお願いします。
それではKENTが選んだ10曲ということでリストを見てもらいます。IIDXの歴史に残る、もしくは歴史を変えた曲とゲームと音楽の融合、深く関わった曲という観点から選出してます。
NO. | 楽曲 | アーティスト | 初出Ver. |
---|---|---|---|
1 | The Theme from “Flo-jack” | m-flo | 1st |
2 | era(nostalmix) | TaQ | 3rd style |
3 | V | TAKA | 5th style |
4 | A | D.J.Amuro | 7th style |
5 | ピアノ協奏曲第1番”蠍火” | virkato | 11 IIDX RED |
6 | 冥 | Amuro vs Killer | 12 HAPPYSKY |
7 | smooooch・∀・ | kors k | 16 EMPRESS |
8 | MIRACLE MEETS | Lucky Vacuum | 17 SIRIUS |
9 | 突撃!ガラスのニーソ姫! | 山本椛(monotone) | 19 Lincle |
10 | m1dy Festival | m1dy | 22 PENDUAL |
1曲目が1stのm-flo「The Theme from “Flo-jack”」なんですけども、これはIIDXを1stから順番にリアルタイムで接していくと、まずこの曲だろうという曲です。最初5.1.1にしてたんですけど、5.1.1って結構、後から始めた人はこれが最初に通る曲なのかな?と思いがちなんですけど、5.1.1って1stの中でもちょっと難しい曲なんですよね。5鍵の曲がいっぱいあったし、Beginning of lifeとか、jam jam reggaeとか。普通に考えて5.1.1を最初にプレイする人ってあんまりいないんですよ。
そうか、既存の曲、5keysの曲をプレイしちゃうんですね。
まあ知ってる曲を触ると思うんです。5.1.1って知らないし(笑)新曲をいきなりプレイすることってあんまりないと思ったので。あと当時のBBSとかの書き込みを見ていてもFlo-jackをプレイする人が圧倒的に多かった印象なんですよね、5.1.1より難易度が低いので。☆1の中で一番簡単な7鍵曲ということでFlo-jackを選びました。まあこれは原点という意味で、最初の1曲としました。
2曲目が3rd styleの「era(nostalmix)」ですね。これは、ホントは2nd styleの「SOFT LANDING ON THE BODY」にしたかったんですけど、ソフランする曲でeraが人気が高かったというのもあるんですが、どっちかというとBPM変化に必然性があった、というところで影響がデカいかなと。SOFT LANDING ON THE BODYっていうのは曲調が変わらずに、BPMが倍速に、2分の1になったりするんですけど、eraはストーリー性を持って、そこで半分になるよねというところ、IIDXのシステムと深く結びついてるのかなって思いました。
3曲目、5th styleですが「V」これは完成度が高い。TAKAさんが譜面をちゃんと考えて組んでいて、譜面・曲・ムービーが三位一体となっている。例えば譜面の種類として、「乱打」っていう文化が生まれましたけど、一番最初は「.59」だと思うのですが「REINCARNATION」「ABSOLUTE」ときて、「V」でシンメトリー譜面、1 3 5 7の交互連打、あとは大階段の1234567、今までの総合的な譜面でさあ、皆さんこれをやって上達してくださいというような曲の代表だったかなというのと、更に楽曲の人気具合、圧倒的カリスマ性で選びました。
4曲目が7th styleの「A」これもプレイヤーへの次のステップ、TAKAさんが「V」ができたあなたは次はこっち、という感じの。
次のステップですか。
TAKAさんが曲コメにも書かれてたんですが、『低速のところで、同時押しができるようになるか』っていう挑戦状と、後半にいきなりスピードが上がって、高速階段があったりするような、両方の技術をプレイヤーに求めたという。これも譜面と曲の融合というか必然性ですかね、すごくゲーム的な曲かなというところが「A」にはあるかなと。これもプレイする人が沢山いたのと、カリスマ性があったかなと思います。
5曲目、IIDX REDの「ピアノ協奏曲第1番”蠍火”」です。ONE MORE EXTRA曲で出た曲なのですが、beatmaniaだというのにここまでダンスミュージックしてない曲はあったのだろうかという感じですね(笑)過去にもPrestoだとか、Vもそうなのですがクラシカルな、シンフォニックというアプローチでダンスミュージックと融合させたことはあるんですけど、ビートがないんですよ。
そうそう、ビートを刻んでないんですよね。
ダンスビートがないんですよ。それをラスト(ONE MORE EXTRA STAGE曲)に持ってきて、「ラスボス」感を出してきた(笑)もうゲームミュージック感丸出しですね、ある意味。これもIIDXの固定観念からの脱却というか、開放というか。それを当時のポップンの長、wac氏がやってのけたのは、やっぱりターニングポイントかなと思いました。
6曲目、HAPPY SKYの「冥」ですね。これは未だに段位認定の皆伝4曲目に君臨している。もうずっとこの曲なので、超上級者の一つの指針というか、これができたらやっぱり皆伝だなという一つの目標みたいなものだと思うのですが、ゲーム的にこれも、加速していった先に新たな展開が待っている。トンネルをくぐって出た先に景色が変わった感じというか。いきなり調が変わって、新しい展開に持っていくっていうところとかものすごいドラマチックだなっていうところでこれは選びましたね。
7曲目、EMPRESSの「smooooch・∀・」です。この曲はすごく、ゲームの外に飛び出した曲かなという。
ゲームの外?
ムービーがとても人気があって、これをきっかけにニコニコ動画とかのIIDXを知らないユーザー、オタク達に曲とムービーを知らしめた曲、beatmania IIDXを教えた曲かなという。実際多分、この辺で一旦ユーザーが増えてる気がするんですよね。「この辺でやり始めました」っていう人は結構いた気がするんですよね。
確かに多いかもしれない、EMPからって人。
そこも一つIIDXのターニングポイントとして、まあ狙ってはいなかったかもしれない、MAYAさんの絵がかわいいしね、ただそこからお客さんが、その文化から入ってきたというところでまた一つ幅が広がった、客層が増えたというか、ユーザーの幅が広がった曲のきっかけかなと思います。
8曲目、SIRIUSの「MIRACLE MEETS」です。これはシステム的な話になっちゃうんですけどやっぱり、この作品から入ったCHARGE NOTE(CN)・BACK SPIN SCRATCH(BSS)の曲にしました。ちょっとElishaと悩んだんですけどSIRIUSって、CNとかBSSがウリだったのでbloomin’ feelingとか、CNで長押しさせることの楽しさを教えるような曲が結構あったなと。特にこのMIRACLE MEETSがYOSHITAKAさんがすごく、考えに考えて、楽しくCNを押させたりBSSを回させたり。「ヘイ!ヘイ!」っていう(笑)
アレ、楽しいですよね。
「こういう使い方だよ」っていうお手本みたいな。「こんな風にすると、みんな楽しいよね」って教えたような曲だなということで、ターニングポイントかなと思いました。
9曲目、Lincleの「突撃!ガラスのニーソ姫!」。これは悩んだんですがLincleって、また次のステップに入った感じは個人的にしてまして、同時期に「恋する☆宇宙戦争っ!!」L.E.D.さんもprimシリーズでこう、「幅」が広がった。音楽ジャンルとして「電波系」だとか「中二病」そういうところにアプローチをかけている。
そうですね、それまでのL.E.D.氏はハードコア一辺倒でしたからね。
すごいガチガチのハードコアなトラッカーだった人が新しく取り込みたいってところで始めたのかもしれないんですけど。Lincle自体がかなりポップだし。
歌モノが多いですしね。
すごくこう、オタク達おいで、っていうようなバージョンになったかなと思います。その最たる例がニーソ姫で、すごく賛否両論になった曲で、いいぞいいぞ!ってなった声もすごく多かったし、従来からのファンは何これ?っていうような曲なんですよね。
保守的というか、初期から今までやってきた人達ですよね。
変化を嫌ってきたような人達、やめてくれー!っていうような曲なんですけど、まあでも結果的にIIDXの人気を維持するためにも一つのファクターとしてすごく、電波っていう路線も大切なものになってきた。IIDXが決して硬派なものではないという、硬派な部分もあるけどそれだけじゃないんだよっていう、その時代のニーズに合ったものをどんどん吸収していく筐体なんだよっていう意味では大きい曲かなっていう風に思いました。
10曲目になります。PENDUALの「m1dy Festival」。これはまあ、音楽ジャンル的に新しい作品、20(tricoro)以降から曲を挙げるとすれば、電波系もある意味ポップな路線だと思うのですがちょっとまたそういう方向とは違うベクトルで、SPEED COREっていう一般の人が普通聴かないであろうジャンル、そこにアプローチをかけた、聴くきっかけを作った、とうとうここまできたか、っていう印象があったんですよね、個人的にも。SPEED COREとか、ハードコアの中でも、聴く人を選ぶジャンルだったので結構衝撃だったんですよね、ずっとやってきた者としては。元々のBPMがあまりにも早すぎるので、ゲーム的な観点からBPMを半分にするようなことはしてましたけどそれでも、そんな高速曲っていうのはなかったので。それをゲームに取り入れようとしたのはすごいなぁと思って結構衝撃だったですね。この時はDUBSTEPとかも沢山入ったりFUTURE BASSが入ってきたり一つこう、変わってきたなっていうきっかけの辺りだったのでその中のSPEED COREを挙げてみました。以上10曲なんですけどまあ、ホントに悩みまして(笑)、いっぱい入れたいものも最後ギリギリまで残ってました。JIVE INTO THE NIGHTとか。
わかる
でも、新しい所からもって思ったので、リスト見てもらうとわかるんですけど、初期・中期・後期みたいな感じになっててその選出になってます
きれいにバラけてますよね。
以上、KENTの選ぶ10選でした。いや、スゴい喋るなこれ(笑)
やっぱり喋ることがいっぱいありますね、一曲一曲に対して。
今でも短い位ですよね(笑)
いやでも、大分端折って(笑)
すごいなぁ
アーケードからやってる人が1stから5.1.1じゃなくてFlo-jackなのはすげー「ああ!」ってなった
そういう視点とかホントにすげえ
なぜかというと、オレが5.1.1を挙げてるから
(笑)
CS 3rdから入った人は5.1.1なんですけど、アーケードじゃないと、Flo-jackにはならない。CSの3rdになぜかなかったんだもの。あと、ミラボ(MIRROR BALL SATELITE 2012)もない。
割と自分もIIDXって、1stサブストってあまりできなかったんですよ、金銭的な面で。
高いですからね、初期はね。(※可動初期はシングルプレイ300円、ダブルプレイ500円)
5鍵楽しかったし、学生だったので、なかなか捻出できなくて、で、2nd辺りから100円にしてくれるお店が出てきたんで2ndの後期からちゃんとやり始めて、で、(CS)IIDX 3rdを買ったっていう流れなんで、どっちかっていうとリアルタイムで掲示板を見てました(笑)IIDXが稼働するぞっていう掲示板をずっと見ていて、大手サイトがあったんですよね、当時beatmania(5鍵)の。複数あったんですけど僕はそこをずっと巡回してて、そこでBBSの過去ログとかもあったりしたんですよ。
そういった単語、もう聞かないね。
そう、それをテキスト化して別のページに載っけてくれるサイトがあったので、そういうところとかもコピペしてローカルに保存して見てたりとか。そうすると、稼働の間近みたいなところとか、稼働直後の「この曲がいいぞ、この曲がいいぞ」って情報交換が盛んに行われてて、凄かったですよ、稼働時とかの「.59」がやばいとか
すごい曲来た、とか。
難しかったですもんね。
そう、全く手も足も出なかった、とか。ハイスピも1とかだったので。ハイスピが初めて導入されたのが、2ndです。そういうのをずっと見てたので、その時の知識で話しているような感じなんですけど、実際僕もFlo-jackだったのでまあそうかな、と思いまして選びました。
面白い
なかなか、皆さんそれぞれの視点で選んで
他の人(メンバー)が気になってね
同じような曲に偏っちゃうのかなって最初は思いましたけど、意外と…
かなりバラけてるよね、ざっと今リスト見たけど。あんまりカブってない。
Vとか抑えるべき曲は挙がっている気がするけど、でも偏りすぎてはいない、みたいな。
ユタカさんが昨日、DoLLの話出したじゃん、ちょっと。
ああ、ちょっとね。
DoLLって僕、頭の中に一回もなかったんだよ。
マジで?スッと出たところはある。
昨日言われてああそうだね、DoLLもあったね、って(笑)
(笑)
なんかなんとなく、理由は一致していると思うんですけど。
DoLL挙げるなら、LOVE♡SHINEが先かなと。その辺はユタカさんに語ってもらおう(笑)
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